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【しわしわの約束】 from:ぺろっちさん

ネット取材 vol.9

遠距離恋愛のお話をしてくれたぺろっちさん。

ぺろっち: 僕と彼女はお互い30前後で、九州と関東で4年間遠距離だったのですが、
ぺろっち: 二人とも自営業(私、不動産経営、彼女、美容室経営)で2ヶ月に1回くらい会える程度でした。


ぺろっちさんが九州で、彼女が関東。
ロンドンのヴィダルサスーン本店での実務経験がある彼女を、親御さんはとても大切に、頼りにしているそうです。
「嫁にやるなら、九州の金持ちより、市内のプータロー」というまで。
彼女の方も、ぺろっちさんと出会う以前に1階が店舗で2階が自宅の一戸建てを購入していたそう。

ぺろっち: だったら僕が向こうに行けばという話ですが、僕の父親が1年前に亡くなって父の家業だった不動産経営を継いでしまって、
ぺろっち: 一従業員だった頃と違い経営者として従業員の生活を見捨てて向こうに行くことは出来ません。


ぺろっちさんのお母さんはご健在ですが、心臓に持病があり、生まれ育った九州を離れる気などなく、
ましてや一人残していけるわけもなく。

経営者であるふたり、従業員やローンの残った店舗兼自宅、持病の家族と背負うものは多く、
彼女と悩み相談した結果、何かがあるかもしれないと「現状維持で時期を待つ」という結論に達しました。

しかし「仕事も劇的に忙しくなり最後の1年は年に2回会えただけという現状」に。
1、それでも現状維持 → ×状況が好転するとは考えられない
2、お互い好きなまま別れる → ○恋人という関係の解消

お互い好きっていう気持ちは変わらない、だけれど、現実がそれを許してくれない。
それでふたりはこの決断を選んだんですね。


いまでもたびたびメールや電話をするといいます。

ぺろっち: その度に「もしこのまま2人とも独身のまま歳を重ねて白髪の混じったおじちゃん、おばちゃんになった時に
ぺろっち: お互いの状況が変わっていたらもう一度会ってお互いの老けた顔を笑い飛ばしてそれからの人生を一緒に歩こう」と約束しています。


素敵なかたちで(と云っていいのかはわからないけど)、恋人を終えたふたり。
素敵なかたちで、また恋人を始めれたら…
確率的に低くても、夢物語であろうとも、根拠はないけれどわたしの目には、
しわしわになって杖をつきながら、ならんで歩く二人が見えるような気がします。


◆そらの◆

Comments:1

althina URL 2009-05-29 (金) 18:32

難しい決断ですね。。
でも、素敵な話です。

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